退去
正確には、まだ1ヶ月経っていない(ゴールデンウイーク時は混雑するので早まったよう)ですが、今日が退去日です。
移転先は、廃校になった松島第4小学校。抽選で仮設住宅に移るという方もいます。
4小は、未だ収まらない余震の影響で一部水道管が漏水し工事中と聞いています。
工事が完了した、との知らせは入ってきてません。
生活できるのでしょうか?
心配です。
お昼前にバスが到着し、みなさん、ここへ来たばかりのお顔とは違って、笑顔で退去されました。
お体に気をつけて、元気に頑張って下さい。
旅館の温泉にはかないませんが、お風呂入りに来てゆっくりしていって下さい。
来られる時は、事務局に連絡くださいね。
追記には、24日(日)お花見に誘われたのでそのことを書きたいと思います。
4月24日(日)、住民代表者の方にお花見に誘われ事務局長と参加しました。
物置が近くにある桜の木の下で、五分咲きの桜を見ながらお花見会スタート。
お花見に合わせて皿に赤飯が盛られ、クリームシチューに昆布と里芋の煮付け、唐揚げがお膳に盛り付け、別の皿にはお刺身もあり、お腹いっぱいごちそうになりました。
『家族を亡くし家を津波で流され、避難所生活を送っているのにのん気にお花見どころじゃない。が、悲しんでいても亡くなった家族が帰って来るわけも家が戻ってくるわけじゃないから、前に進むために今日のお花見を開いた』と、笑いながら力強く話していました。
楽しく美味しい時間を過ごした後は、お決まりの後片付け。
『残り6日日間お世話になります』の言葉を受けて、『残りわずかですが、ゆっくりなさって下さい』と返して。
今日、退去の日を迎えました。
キレイに片付けられた多目的ホールと研修室、そして宿泊室、ガランとしていてどこか寂しさが漂っています。
「寂しい」という表現は、間違っているかもしれません。
避難所として東松島市の方に場所をお貸ししただけに過ぎないんですから。